握手を交わすゾマホン・ルフィンさん(左)と川口信弘さん

 アフリカでの活動の中で大きな影響を与えてくれた一人が、元駐日ベナン大使でタレントのゾマホン・ルフィンです。

 西アフリカのベナンで電化事業の話が持ち上がった2017年5月に出会いました。事業開始を約束した際、ゾマホンは表向きは喜んでいましたが、信用していない様子もうかがえました。内容を詰めたかったのに意外と冷たく、その後電話で幾度となく協議を持ち掛けても軽くかわされているように感じました。

 後に、当時のことを尋ねるとこんな答えが返ってきました。「私と面会する人はご多分に漏れず、今度必ずベナンに行きます、そして一緒に何かやろう、と持ち掛けますが、実際は誰一人来ない」。有名人なので、そんな話が多いのは容易に想像できます。

 出会って半年ほどたって急に連絡が入り、ようやくベナンへ行きました。18年3月、ホテルから車で5時間かけて小学校を訪れ、電化調査をしました。その際にゾマホンから母の法事に参列するよう誘われ、翌日にかけて行動を共にしました。おそらく亡き母に私を紹介したかったのでしょう。その日からとても良好な関係になりました。

 電化事業の資材を日本で調達して西アフリカへ輸送しましたが、予定通りに届きませんでした。やはりアフリカは甘くない。引き渡し式を先に済ませて後日工事をする羽目になりましたが、そんな後手に回ったときもゾマホンが現地で動いてくれて事なきを得ました。

 ゾマホンが日本で活躍し、講演や本の出版などで得たお金は全てベナンの教育に注がれています。母からの言葉が強く影響していると聞いています。お金持ちになって母のために家を建てようとするのですが、母は「家は要らないから学校に通えない子どもたちに学校を、きれいな水が飲めるよう井戸を掘るように」と言ったそうです。

 そいぎんたあ…

(毎週火曜掲載)

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