接種間隔を巡る政府説明で混乱したか

 新型コロナウイルスワクチンの3回目接種に関する共同通信調査で、都道府県庁がある47市区のうち64%の30市区が、2回目からの間隔を巡る政府方針変更により「混乱した」と回答したことが4日、分かった。3回目から自治体が2種類のワクチンを扱うことについての不安(複数回答)では、1、2回目で主流だった米ファイザー製に人気が集中するなどのワクチン需給の偏りや、取り扱い上のミスがそれぞれ90%、80%を超えた。

 政府は接種間隔を2回目から「8カ月以上」としたが、自治体判断で6カ月に短縮可能とし、さらに「原則8カ月」に修正。こうした二転三転に自治体が不信感を募らせていることが浮き彫りとなった。

 今月2日になって、政府は新たな変異株「オミクロン株」の国内流入を受け、6カ月への前倒し対象拡大の検討に入った。政府から長期的な供給見通しは示されておらず、今後自治体の混乱に拍車が掛かるのは必至だ。

 調査は11月22日から今月1日まで47市区(東京は新宿区)に実施した。

 接種間隔に関する政府方針について「混乱した」が10市、「やや混乱した」が20市区の計30市区。「どちらともいえない」は3市、「特に混乱はない」は14市。

 これまでと異なり、3回目ではファイザー製、米モデルナ製の2種類のワクチンを自治体が同時に扱うことになる。

 この点への不安(複数回答)を尋ねると、最多が「需給の偏り」で鹿児島市を除く46市区(98%)。「取り扱い上(希釈・補充)のミス」40市(85%)、「打ち間違い」39市(83%)と続いた。

 3回目の課題や懸念(複数回答)では「5~11歳への接種と並行する可能性」が89%で最多。「同じ医療機関や会場で二つのワクチンを扱うこと」が81%、「ワクチン供給スケジュールが不透明」が79%だった。

 高齢者への接種開始時期は、年内が岡山市のみ。来年1月上旬が25市。来年2月にも始まる5~11歳への実施方法については、「未定」が多かった。回答した15市のうち大半が「医療機関での個別接種」だった。【共同】

 

■佐賀市、接種前倒しせず

 

 佐賀市は接種間隔を巡る説明が変遷し「やや混乱した」と答え、間隔の6カ月への前倒しはしないと答えた。65歳以上の接種時期は来年1月上旬とし、施設入所者から始めると回答した。

 接種体制については、医療機関への調査結果から個別接種会場を増やし、集団接種会場は集約して減らすとしている。複数のワクチンを同時に扱う点に関しては「需給の偏り」を不安視し、3回目接種の課題としては「1会場で複数ワクチン」を扱うことを挙げた。5~11歳への接種は医療機関(個別接種)で行うとしている。

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