個性豊かなカラフルな作品が並ぶ

トンネルのような空間にも作品が並ぶ=佐賀市の県立博物館

落ち葉で作られた動物たち=佐賀市の県立博物館

会場を彩るカラフルな作品=佐賀市の県立博物館

 障害のあるアーティストが施設や家族、企業などとの関係性で生み出した作品を並べる「関係するアート展」(佐賀県主催)が4日、佐賀市の佐賀県立博物館で始まった。大胆な構図、鮮やかな色使いなど心躍るポップアート100点を展示している。来年1月23日まで。観覧無料。

 切り絵作家として知られる渡邊義紘さん(熊本県)の作品「折り葉」は、小さな動物たちがショーケースに並ぶ。ベージュの折り紙のような素材は落ち葉で、ネズミやライオン、ゾウなどを細やかに表現している。

 吉川英昭さん(滋賀県)の作品は、一見すると小さな点の集合体。近づくと、「目、目、鼻、口」が浮き上がる。吉川さんが顔を作品に10センチほど近づけて点描した力作だ。作品の原点となったオブジェにも細かな点が刻まれている。

 淡い紫色やオレンジ色で画面いっぱいに描いた「ナイルワニ」、リズム感のある模様をファッション誌に配した作品など、ユニークな世界観が広がる。

 開会セレモニーでは、展示企画に携わった基山町の障害福祉サービス事業所「PICFA(ピクファ)」の原田啓之さんが「福祉に関係ない人も、たくさんの作品を見てほしい」とあいさつした。

 3歳の息子と訪れた山田春輝さん(38)=佐賀市=は「落ち葉を材料にするなど、思いつかないアイデアが作品に詰まっている」と発想の豊かさに感心していた。(福本真理)

 

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