厚生労働省は3日、米ファイザーと米モデルナ製の新型コロナウイルスワクチン接種後、若い男性で通常より高い頻度で報告されている心筋炎や心膜炎の症状について、通常の注意喚起から「重大な副反応」に警戒度を引き上げ、医師らに報告を義務付けることを決めた。副反応を分析している厚労省の専門部会で了承された。

 一方で心筋炎などは新型コロナ感染の合併症として起こることもあり、その頻度はワクチン接種後よりも高いことが分かっている。そのため厚労省は「接種によるメリットの方が副反応などのデメリットよりも大きい」として引き続き接種を推奨する。

 11月14日までの厚労省のまとめによると、国内で若年男性から心筋炎などの症状が報告された100万人当たりの頻度は、ファイザー製品を打った20代で13・3人、10代では15・7人。モデルナではそれぞれ48・8人、81・8人となっている。部会では「モデルナ製で多い傾向がある」との指摘が出た一方で、いずれのワクチンでも接種しない場合と比べて頻度が高いと分析された。

 また発症後の経過が分かっている10~20代の男性のうち、ファイザーで10・8%、モデルナで13・9%で未回復か後遺症があった。因果関係は明らかになっていないが、死亡した人も4人いる。

 心筋炎を巡っては、モデルナ接種後の報告頻度が高いことから、海外では若年男性へファイザーを推奨する動きがある。国内でもモデルナを1回目に接種した10~20代男性で心配な場合、2回目にファイザーを選ぶことが認められている。

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