3日、「ラオス中国鉄道」の開通式にオンラインで出席した中国の習近平国家主席(右上)とラオスのトンルン国家主席(共同)

 ラオス中国鉄道

 【バンコク共同】ラオスの首都ビエンチャンと中国国境を結ぶ「ラオス中国鉄道」が3日、開通した。ラオス初の長距離鉄道で、中国雲南省昆明につながる。事業費のほとんどが中国の投融資で賄われ、ラオスの対中依存が一層強まるのは必至。返済が滞り、中国に権益を渡す「債務のわな」に陥るとも懸念される。

 長距離鉄道はラオスの悲願で、貿易拡大などによる経済効果を期待する。中国にとっては巨大経済圏構想「一帯一路」を東南アジアに広げるための重要事業。将来的にタイとマレーシア、シンガポールまでを結び、インド太平洋への陸上ルートを確保し、経済安全保障の強化を図る方針だ。

 ビエンチャンから中国国境ボーテンまでの総延長400キロ超の単線で、ビエンチャン―昆明は約千キロに及ぶ。2015年に両国政府が建設に正式合意した。旅客と貨物両方の列車が走り、10の旅客駅がある。最高時速は160キロ。

 中国側が7割、ラオス側が3割出資した合弁会社が鉄道の建設と運営を担い、総工費は約59億ドル(約6700億円)。このうち約35億ドルは中国輸出入銀行からの借り入れ。合弁会社の営業権は50年で、その後はラオス政府に移管される。

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