フェムテックやフェムケアが話題になっています。フェムテックとは、FemaleとTechnologyの造語で、女性特有の健康課題(生理、妊活、不妊治療、産後、更年期、婦人科疾患など)を、テクノロジーを活用して解決する製品やサービスのことです。フェムケアとは、FeminineとCareから生まれた言葉で、女性の体をケアする製品やサービスで、女性の生涯にわたる健康問題の解決と快適な生活を守りたい思いから生まれたものです。

 フェムテックやフェムケアは知らなくても、次のサービスはご存じかもしれません。生理日の予測、家庭用排卵日の検査、産後の尿漏れケア、更年期のオンライン相談サービス、女性特有のがん検査、吸水型サニタリーショーツ、デリケートゾーンクリームなどがあります。市場規模は、2025年に1.4兆円に達すると予測されています。

 労働力不足のなか企業成長の鍵は女性です。女性の約5割が勤務先で困り、約4割が職場で何かを諦めなくてはならないと感じています。月経に伴う体調不良による経済損失は年間推計6828億円にも上ります(経済産業省、2018、19年)。健康に自信がない女性は仕事の生産性が低く、離職率が高くなります(日経BP総合研究所・一般社団法人ラブテリ、19年)。更年期症状での離職は46万人にも上る(NHK、21年)等、女性の健康対策は企業の重要課題です。

 近年、女性の生涯の健康の専門家、助産師によるフェムテックを活用する企業が増えています。With Midwife(大阪)、ジョセケン(東京)など、企業内助産師活動による女性の離職防止、仕事に対する自信や意欲を高める効果が期待されています。商品開発などのアドバイスも行われています。佐賀県でもChilwel(https://chilwel.jp/)で妊娠・出産・育児と就業支援のオンラインサービスが受けられます。あらゆる場で助産師を活用してください。(佐賀大学教育研究院医学域医学系=母性看護・助産学領域=教授 佐藤珠美)一般社団法人ヘルスサポーターズイノベーション https://www.healthsupporters-i.com

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