資産運用で陥りがちな誤りなど事例を交えながら話す経済コラムニストの大江英樹氏=佐賀市のホテルニューオータニ佐賀

 佐賀政経懇話会(佐賀新聞社主催)が3日、佐賀市のホテルニューオータニ佐賀であり、経済コラムニストの大江英樹氏が「間違いだらけの資産運用」と題して講演した。大江氏は投資に一番大事なことは「集めた情報を元に、自分の頭で考えること」とし、手数料などの運用コストを下げ、無理のない範囲で長期的・国際的に分散して投資することが「王道」と語った。

 大江氏は分散投資の意味合いが誤解されがちだとし、「自動車メーカー各社の株を持っていても、同業では同じ価格の動き方をする」と指摘。円高・円安などの事象に対して株価の動き方が異なる「負の相関関係」を持つ銘柄を持つことで、投資結果を安定させることが正しい分散投資の在り方だとした。

 投資に向いている人の特徴を「うたぐり深く、あまのじゃくで、思考が柔軟」とする一方、お金に対する執着の強い人は不向きだとし、「損切りができないなど、リスクを取るべき時に取れない」ことを理由に挙げた。

 その上で、「投資は知の総合格闘技」(大江氏)と語り、自ら思考・推理する大切さを強調。「人から言われたことを信じるのではなく、自分で集めたデータをもとに考える。それが欠けるとなかなかもうからない」と心構えを説いた。(大橋諒)

(講演要旨を後日オピニオン面に掲載します)

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