営業を再開した井手ちゃんぽん北方本店。再開を待ちわびた客が次々と訪れた=武雄市北方町志久

 8月の記録的大雨の影響で休業していた武雄市北方町の国道34号沿いにある「井手ちゃんぽん北方本店」が2日、被災から約3カ月半ぶりに営業を再開した。この日が来るのを待ち望んでいたファンが県内外から次々と訪れ、なじみの味に舌鼓を打った。

 2年前の佐賀豪雨を上回る高さ1・3メートルの浸水被害に遭った店舗は厨房機器がほとんど使えなくなり、被害額は約1千万円に上った。当初11月に再開する予定だったが、世界的な半導体不足の影響で冷蔵庫やトイレ用品などがそろわず、再開が12月にずれ込んだ。

 1990年7月の大雨も含め、3回の浸水被害を経験した井手良輔社長(49)は「被災直後は移転も頭をよぎった」という。ただ、準備期間中、休業と分かっていても店に立ち寄り、従業員に声を掛けてくれる常連客に励まされ、同じ場所での再出発を決めた。

 井手社長は「店を開けることで地域の活性化につながると判断した。水害に負けずに頑張りたい」と決意を語った。(澤登滋)

 

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