新システムでは、どのイチゴを詰めるといいか、光が落ちて指示。簡単にパック詰めができる=杵島郡白石町のJAさが杵島エリアイチゴパッケージセンター

新たに導入されたスマート選果システムを見学する関係者

さが園芸888運動のロゴマーク

 JAさが管内で二つのイチゴパッケージセンターが装いを新たに稼働する。このうち、杵藤エリアのセンター(杵島郡白石町)は、どのイチゴを詰めればいいかをコンピューターが指示する全国初という最新のスマートシステムを採用。従来のように作業に習熟する必要はなく、大幅な省力化が見込まれている。

 イチゴ農家にとってパック詰めは大変な作業。そのため、今回のセンター稼働は関係者にとって朗報で、栽培が広がっている県の新品種「いちごさん」の生産振興につながると期待されている。

 杵島エリアのセンターは白石地区のJA会館の敷地内にあり、従来の選果機が古くなったため更新した。新しいシステムでは、イチゴが並んだトレーをまず計測装置に通して重量や色、形を測定。作業台にトレーを置けば、上部から光が落ちてイチゴを指すため、その粒をパックに詰めるだけで、規定の重量(240グラム)になるという。

 今までは、スタッフが経験則をもとに粒を選び、最後は粒を入れ換えて重さを整えていたが、その手間が不要となる。イチゴに触れる回数も減らすことができるという。

 作業台は全部で24台あり、1日の処理能力は2・4トンと2倍になった。白石町のほか、武雄市、江北町、大町町のイチゴ農家130戸のイチゴを受け入れる。事業費は約1億6千万円。

 また、JAさがはみどり地区イチゴパッケージセンター(鹿島市浜)の選果機も更新した。こちらは処理能力が年間240トンと倍増し、従来の鹿島市に加え、嬉野市、太良町の生産者の分も受け入れる。

 県内のイチゴ生産は、収量が多く単価も高い新品種いちごさんの投入で活気づいているが、生産者の高齢化などで栽培面積はこの10年で4割減っている。イチゴの生産の多忙さが要因の一つで、とりわけパック詰めに労力と手間をとられている。JAさが杵藤園芸センターの小鳥井広樹次長は「パッケージセンターを活用することで、イチゴの管理に注力し、規模拡大にもつなげてほしい」と期待。作業の簡略化で「センターで働く人の人材確保もしやすくなる」と話す。(宮里光)

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