トヨタ紡織九州―大崎電気 後半16分、LB田中大斗(3)のシュートで18―18と同点に追い付く=大阪府の堺市立大浜体育館

 24―24。終了まで残り50秒で7人攻撃を仕掛けた。コート右隅から中央へ強引にパス。ボールはカットされ、無人のゴールへと放り込まれた。トヨタ紡織九州は序盤から攻撃のミスが響き、ベスト4への道を閉ざされた。岩本真典監督は「弱い紡織が出た。負けるべくして負け、勝つ資格はなかった」と言い切った。

 相手はリーグ戦と違い、守備ラインを下げていた。中央には2メートル近い選手が2枚。開始早々、中央から投げ込んだシュートは阻まれ、スペースを突いて中央に落としたボールも通らなかった。

 直後の前半2分、大崎の絶対的エースRW元木が危害行為で即刻退場。相手の態勢が整わないうちに攻め崩したかったが、中央の高い壁にコースを絞られた。ミスから速攻機を得るが、ラインを割った。「裏のスペースを作れず、ミスも続いたことで大事に攻めようとしていた」とCB田中大斗。その後もパスが通らず、得意の速攻を阻まれた。

 焦りからか守備でもほころびが。「引っ張るなと言っているのに、不要な退場を出した」(岩本監督)。1点リードしていた後半24分、立て続けに2人の退場者を出した。GK岩下祐太の好セーブで救われ、同点にとどまったものの、パスを奪われ逆転された。

 課題とされた消極性も再び顔を出した。7人攻撃への切り替えも消極的な選択肢だった。岩本監督は「バックチェックなど昨日できたことが今日できないのではダメ。やるべきことを継続していかないと自分たちの力にできない」ときっぱり。

 次の公式戦は2月のリーグ戦。田中は「各自が足りない部分を自覚し、土台をしっかり作り直す必要がある。一回り大きくなり、チームとして戦えるよう準備したい」。(西浦福紗)

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