新年に向け、最盛期を迎えている来年の干支「寅」の土鈴づくり。カラフルで愛らしいデザインが特徴だ=鹿島市山浦の「のごみ人形工房」

 鹿島市山浦の「のごみ人形工房」で、来年の干支(えと)「寅(とら)」の土鈴(どれい)づくりが最盛期を迎えている。作業場にはカラフルで愛らしい表情のトラがずらりと並び、首を長くして新型コロナウイルスの収束と新年を待ちわびている。

 同工房は、染織家の鈴田照次さん(故人)が戦争ですさんだ世の中に郷土玩具で潤いをもたらしたいと、1945(昭和20)年の終戦直後に立ち上げた。温かみのあるデザインが特長で、成形から絵付けまで職人が一つずつ手作業で行っている。

 土鈴は縁起物として祐徳稲荷神社の参拝客に人気だが、昨年は新型コロナ感染で客が減り、売り上げにも影響が出た。3代目の鈴田清人さん(28)は「トラは前に進む力があると言われている。来年こそ普段の暮らしが戻り、よい方向に進んでいってほしい」と願いを込める。大小合わせて7千個を制作する予定で、年末まで忙しい日々が続く。(写真と文・山口源貴)

 

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