初めての個展を開いている栗山利博さんと「どんごろす(innocent)」=佐賀市のシルクロ

 佐賀美術会会員の栗山利博さん(73)=佐賀市=が、初めての個展を同市松原のシルクロで開いている。近年追求するドンゴロス(麻袋)のシリーズや旧作のカサブランカをはじめ、アクリル画や水彩画など約50点が並ぶ。5日まで。

 第71回佐賀県展の洋画部門で鹿島市長賞に輝いた「どんごろす(innocent)」は、武骨な麻布とみずみずしい若い女性の、異なる質感が同居する。約10年前に描いたカサブランカ3点は、鮮やかな紫の背景に純白の花弁が浮かび上がり、ピエロやシャボン玉のモチーフが幻想的な雰囲気を添える。

 麻布をほどいた糸を紙に貼り付けた半立体の抽象画や、水の動きを利用してぼかしを効果的に使った水彩画も展示した。

 栗山さんは服飾関連の仕事の傍ら、50歳前から水彩画を始めた。近年は使い込まれた麻袋の質感にひかれて作品を手がける。「布は俺から離れられないのでは。もうしばらく、ドンゴロスをモチーフに挑戦を重ねてみたい」と話していた。(花木芙美)

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