店頭に並べるシュトレンの準備をする淵慶介さん=佐賀市開成のよつばパン(撮影・山田宏一郎)

 今年も残すところ1カ月。コロナ下で外出を控え、家族と自宅で過ごす人が増える中、クリスマスに向けて味わうドイツ生まれの菓子パン「シュトレン」の人気が県内でもじわり高まっている。聖夜までの数週間、毎日少しずつ切り分けて食べながら楽しみを待つ文化が「おうち時間」の過ごし方の一つとして受け入れられているようだ。

 佐賀市開成の「よつばパン」では、例年より早く11月中旬からシュトレンを店頭に置き始めた。「『いつから並びますか』といった問い合わせも増えています」と店主の淵慶介さん(41)。初回の仕込み分はほぼ在庫がなくなり、2回目の準備を進めている。

 ドライフルーツやナッツなどが入り、雪化粧を思わせる粉砂糖をまぶしたシュトレンは、5ミリ程度の幅に薄く切るのが定番という。「日ごとにフルーツの風味が生地に移り、熟成が進む。親しい人と一緒に、最初の一切れと最後の一切れの違いを知って」と淵さん。こよみをめくるように味わうことを勧める。(大橋諒)

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 コロナ下で2度目の師走が巡ってきた。感染予防や経済対策などで変化を続けている暮らしの現場を見つめる。(随時掲載)

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