六角川上空からの写真を示しながら浸水被害について説明する大串教授=武雄市北方町の北方公民館

 8月の記録的大雨で浸水被害を受けた武雄市北方町の住民を対象にした講演会が28日、北方公民館で開かれた。佐賀大理工学部の大串浩一郎教授が講師を務め、8月の水害が発生したメカニズムを解説した。

 大串教授は、浸水被害にあったエリアについて河川堤防と山地の間が狭く内水氾濫が起こりやすいと説明。国が進めている六角川水系の緊急治水対策プロジェクトを「河川中心の外水対策だけでなく、内水対策も含めたものにしなければならない」とし、滋賀県が進めている流域治水が参考になると紹介した。

 武雄市が六角川の内水対策調査を実施すると発表したことについて、「必要なことだが武雄市だけの問題ではない。ため池の調査は周辺の自治体も一緒にやる方がより効果的」との見解を示した。山からの水を下流に流す水路を造る「山際水路」の設置も提案した。

 講演を聞いた同町久津具地区の男性(86)は「河川の歴史を踏まえながら対策を考えるべき」と話した。(澤登滋)

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