完成した冊子を手にする江頭正迪会長(右)と小栁春良事務局長=佐賀市諸富町

「かつての泳ぎ場」や「お粥(かゆ)開き」などの民間伝統行事も紹介している

 佐賀市諸富町の住民でつくる「諸富花いちもんめの会」(江頭正迪会長)は、諸富町小杭(おぐい)集落の由来などについて紹介する『小杭集落ふるさと小史』を作った。「過去のことを次世代につなぐことが大事」と会員が文献などをたどったほか住民への聞き取りも進め、「子どもの昔遊び」「佐賀空襲の被害」などをまとめている。

 諸富支所によると、小杭地区は同町のほぼ中央に位置し、約120世帯が暮らす。花いちもんめの会は同地区で、環境美化のためにチューリップの植栽などを続けている。

 冊子はA4判、55ページで、佐賀空襲の被害については、全戸数62戸のうち焼失家屋が33戸あったことやその場所、空襲時に避難した箇所も記した。「おはじき」「馬乗り合戦」など長く伝わってきた遊びもイラストを多く使い紹介した。

 資料集めなど中心的役割を担った事務局長の小栁春良さん(75)と江頭会長は「生活様式が一変し、地域のつながりが薄くなってきた側面もある。書き記すことで歴史文化を引き継ぐ一助となれば」と話した。

 60部印刷し、希望者に届けた。市立図書館本館と諸富館で見ることができる。(川﨑久美子)

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