26日に開花した伝説の植物「マンドラゴラ」=鳥栖市神辺町の中冨記念くすり博物館

 佐賀県鳥栖市の中冨記念くすり博物館で、“根が人の形になり、引き抜くと叫び声を上げ、それを聞いた者は死ぬ”という不気味な伝説のある植物「マンドラゴラ(マンドレイク)」の花が咲いた。国内での開花はとても珍しいといい、多くの人に見てもらおうと、博物館入り口に展示している。

 マンドラゴラは中世ヨーロッパで魔術や錬金術と関連付けられ、媚薬(びやく)や毒薬、不老不死の薬としてさまざまな伝説が生み出された。映画「ハリー・ポッター」の一シーンにも登場する。くすり博物館のスタッフがインターネットで苗を見つけ、2016年から育ててきた。

 地中海地方に分布するナス科の多年草で、夏場は休眠期のため地上の葉や茎は全て枯れてしまう。秋以降、根から芽を出し、今年は11月10日ごろにつぼみのようなものが見つかった。26日、フジ色のつぼみが直径2・5センチほどに開花した。

 「いつまで咲くのか、データがないのではっきり分からない」と担当者。伝説のようなことは実際には起きないため、「撮影してSNSで発信してほしい」と話す。同館は月曜休館。薬草園では350種を栽培している。(樋渡光憲)

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