太陽が西に沈むと、夕暮れ時の空は薄い紅色に染まり、だんだんと暗くなっていきます。「一番星見いつけた!」まだ黄昏(たそがれ)の残る空の中でキラリと光る星を見つけると、なんだかうれしくなりますね。

 最初に夕空に現れる星のことを「一番星」と呼びますが、これは特定の星の名前ではありません。意外と知られていないことですが、金星と木星は、どの1等星よりもずっと明るく輝きます。木星は平均的な1等星の20~25倍、金星は100~200倍も明るいのです。このため金星は「明星(みょうじょう)」という別名もあります。金星や木星が空に見えている時には、金星か木星が一番星の候補となります。土星も普通の1等星よりも明るい惑星でよく目立ちます。金星・木星や土星などの惑星は、夜空を少しずつ動くために毎年決まった位置にはありません。

 今年は金星も木星も一番明るい時期は過ぎていますけれども、12月上旬まで金星・土星・木星の3星が日没後の南西の低空で並びますから注目です。まず、低いところに金星が一番星となって見えてくることでしょう。続いて木星が左上方少し高いところに、そして、金星と木星と間に土星が見えてきます。7~9日は細い月も加わるのでぜいたくな夕空となることでしょう。(佐賀市星空学習館副館長・早水勉)

星空学習館

12月のイベント

 19日 お屠蘇(とそ)教室 ※要予約

定例観望会

 毎週金・土19時半~21時半
 ※年内12月25日まで。要予約

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