講演する錦織亮介さん=佐賀市の浪漫座

 佐賀出身で煎茶の祖といわれる高遊外売茶翁(ばいさおう)(1675~1763年)と江戸時代の黄檗(おうばく)文化の関わりをテーマにした講演会が19日、佐賀市柳町の浪漫座で開かれた。前福岡市美術館館長の錦織亮介さんが当時の建築や書画などを紹介し、売茶翁が生きた時代に参加者約100人が思いをはせた。

 錦織さんは、売茶翁が佐賀市巨勢町の黄檗宗龍津寺で修行を積んだ後に京都に移って茶を売ったことを説明しながら「一種のうらやましさを感じる生き方。龍津寺で培った教養を基に思索を深めていたのでは」と指摘した。

 黄檗宗は中国の禅僧の隠元隆琦(1592~1673年)が日本に伝え、京都に萬福寺を開いた。錦織さんはダイナミックな書や西洋画の影響を受けた肖像画など黄檗文化の作品群を示し、「売茶翁も日常的に見ていただろう」と述べた。(花木芙美)

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