暴力団関係者に捜査に関する情報を漏らしたとして、地方公務員法違反(守秘義務)の罪に問われた、佐賀県警警察官で県内の警察署に勤務していた男性被告(34)に、佐賀地裁は25日、懲役6月、執行猶予3年(求刑懲役10月)の判決を言い渡した。

 今泉裕登裁判長は判決で、警察官が職務上の必要性から警察外部に協力者を持つことはあり「私利私欲を得ようとしたわけではない」との認識を示しつつ「警察官は地方公務員が扱う情報の中でも特に機密性が高いため、漏えいが生じないように細心の注意を払うべき」と指摘した。

 暴力団関係者に情報が漏れた場合を例に挙げ「組織的な証拠隠滅が行われる恐れが高く、極めて慎重な対応が必要」と強調。その上で「警察に対する国民の信頼を揺るがし、刑事司法に重大な影響を及ぼす危険性の高い行為」と述べた。

 起訴状などによると、3月22日午後3時40分ごろ、勤務先の警察署で指定暴力団道仁会系系組員に、同会系組幹部の車両を捜索差し押さえする予定があることを教えたとしている。

 県警監察課は「職員が有罪判決を受けたことについては厳粛に受け止めている。今後とも引き続き全職員に対する指導・教養を行うとともに、業務管理を徹底し再発防止に努める」とコメントした。控訴について、男性被告の代理人弁護士は「検討中」としている。

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