全九州高校駅伝に初出場する伊万里実の選手たち=伊万里市の同校商業キャンパス

 佐賀市のスポーツパーク川副を発着点に20日開かれる全九州高校駅伝競走大会に、女子の伊万里実が初出場する。伊万里商と伊万里農林が統合して3年目。チームに長距離走を専門とする選手はいないが、粘り強い走りで県大会で3位に食い込み出場権をつかんだ。選手たちは「団結力を武器に、県大会のタイムを大幅に縮めたい」と号砲を心待ちにする。

 チームは、短距離や中距離、走り高跳び、競歩の選手らで構成。10月末に行われた県大会(5区間、21・0975キロ)は「タイムトライアルで3000メートルまでしか走ったことがない」という1区(6キロ)の堀田佳奈選手(2年)が区間4位で好スタートを切ると、2区(4・0975キロ)の岸川莉菜選手(同)が3位に浮上。ともに800メートルを専門とする2人の活躍で流れをつくった。

 4区(3キロ)で4位に順位を下げながらも、最終5区(5キロ)は、5000メートル競歩の県記録を持つ野口ののか選手(3年)が意地を見せて3位に再浮上し、1時間23分39秒でフィニッシュ。今年で33回目を迎える女子大会に、伊万里市内の高校がこれまで出場したことはなく、県内一周駅伝で毎年上位争いに絡むなど“駅伝熱”の高い地域を元気づけるニュースとなった。

 指導する松永勝広監督(49)は白石高3年生だった1990年、佐賀県で開かれた男子の九州大会に出場し、2区(3キロ)を担った。「当時とコースは違うが、教え子たちと臨む地元開催の大会は感慨深い。専門種目以外にも意欲的にチャレンジする選手たちで、まだまだタイム短縮も見込める」とエールを送る。

 1期生として入学し、主将としてチームを引っ張ってきた野口選手は「持ち味の結束力で、チーム一丸の走りを見せたい。小学校から陸上を始め、私にとっては今回が集大成のレース。大舞台を走れる喜びを一歩一歩かみしめたい」と意気込む。(古川公弥)