地元サーファーや住民などを対象に開かれた洋上風力発電に関する説明会=唐津市湊

 佐賀県が唐津市の離島周辺に誘致を検討している洋上風力発電について、県内外からサーフィン愛好者らが集まる唐津市湊で、地元住民や愛好者らを対象にした説明会が14日、開かれた。参加者らは、地区から近い海域に設置された場合、波への影響や景観が損なわれる恐れを指摘し、計画の見直しを求めた。

 県は3月に候補海域として、馬渡島、松島、加唐島、小川島、神集島の唐津市沖の五つの離島周辺を国に報告。湊地区にある「立神岩」から最短で約1・5キロの距離に候補海域がある。

 立神岩周辺の海は九州有数の波乗りポイント。近隣への風車設置で波がなくなるなどの懸念が広がり、地元サーファーらが10月に「唐津・玄海の海の未来を考える会」を発足、反対の署名活動を行ってきた。会長の小浦修さん(66)は「脱炭素は賛成だが、なぜこの海域なのか」と話す。

 県の担当者を招いた14日の説明会には、住民や県内外のサーファーら約100人が出席、計画の必要性や場所の選定理由などを質問した。県の担当者は「波への影響は現時点では確認できない」と説明。4歳からこのポイントでサーフィンをしている西村昇馬さん(19)は「多くの人が集まる海の波と景観は守るべき」と主張した。

 会では来年1月末まで署名活動を続け、2月上旬に県や市に対し要望書を提出するという。(中村健人)

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