佐賀美術協会を設立した画家山口亮一(1880~1967年)の旧宅で開かれた遺作展を、先日の佐賀市長選のさなかに取材した。 山口は東京美術学校を首席で卒業した後、ふるさとの美術界を底上げしようと、帰郷の道を選ぶ。同窓の藤田嗣治(レオナール・フジタ)がパリへと渡ったのとは、対照的だ。