日本郵政は12日、2022年3月期の連結純利益予想を従来の3400億円から4800億円に上方修正した。ゆうちょ銀行の運用収益が金融市場の安定化で大幅に増加したことが寄与し、21年9月中間期の純利益が前年同期比約1・5倍の2651億円となったことを踏まえた。

 新型コロナウイルス禍で落ち込んだ国際物流部門に回復がみられることから、売上高に当たる経常収益の通期予想も従来の10兆6千億円から11兆1500億円に引き上げた。

 ゆうちょ銀は貯金の運用を主な収益源としている。9月中間期は企業価値を高めた後に株式を売却して稼ぐ海外の「プライベートエクイティファンド」からの分配金が増加。ゆうちょ銀の純利益は約1・9倍の2353億円となり、グループ業績を押し上げた。

 一方、かんぽ生命保険は個人向け保険の新契約件数が8万件にとどまった。不正販売による営業自粛の影響が小さかった19年9月中間期の58万件から大幅に落ち込んだ。日本郵便では巣ごもり消費の一服で主力の「ゆうパック」の取り扱いが減少。郵便・物流事業全体の取扱数量は1・5%減となった。

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