「新版 科学者の目」

諦めずに研究を続けた科学者の姿

 「この世でもっとも巨大(きょだい)なものを見つめていた目」、「泥(どろ)の中からすみれ色を見つけた少年の瞳(ひとみ)」など、タイトルを読むだけでも、とても好奇(こうき)心をくすぐられます。
 この『科学者の目』は、新聞の日曜版(ばん)の子ども欄(らん)に1969年11月から連載(れんさい)され、1974年に出版(しゅっぱん)されました。50年以上たった今でも古さを少しも感じさせず、科学への興味(きょうみ)や科学者へのあこがれの気持ちを子どもたちの心に芽生えさせ続けています。
 遺伝(いでん)の法則(ほうそく)で有名なメンデルは、家が貧(まず)しかったため働きながら研究を続けましたが、生きている間に認(みと)められることなく生涯(しょうがい)を終えました。教科書で目にする偉人(いじん)について、いいところばかりを紹介(しょうかい)するのではなく、その人生には苦労や悲しみがあり、それでも諦(あきら)めずに研究を続けた姿(すがた)が、分かりやすい文章で書かれています。これから広い世界で頑張(がんば)り、成長し続ける子どもたちへの、かこさんのあたたかいまなざしが感じられる本です。
(司書ネットワーク課 古賀逸子)


 【ほかにもこんな本をおすすめ!】
▽世界を変えた知っておくべき100人の発見
 アビゲイル・ウィートリー、ラン・クック、ロブ・ロイド・
 ジョーンズ/文 レオナール・デュポン/イラスト(小学館)
▽みんなが知りたい!「世紀の大発見」がわかる本 進化の歴史・文明・科学にまつわる60のこと
 「世紀の大発見」編集室/著(メイツユニバーサルコンテンツ)
▽科学者になりたい君へ
 佐藤 勝彦/著(河出書房新社)

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