県産イチゴ「いちごさん」の親苗。「いちごさん」は改正種苗法の海外持ち出し制限の対象品種になっている=2020年、佐賀市の県農業試験研究センター

 佐賀県は9日、県産イチゴの新品種「いちごさん」の苗約40株が、唐津市の育苗ハウスから盗まれたと発表した。県内での苗の盗難被害は5回目。唐津署が被害届を受理し、窃盗容疑で捜査している。

 県によると、生産者の男性が7日、2021年産の予備として管理していた苗がなくなっていることに気付き、翌8日にJAからつに報告した。ハウスは施錠していなかった。

 県園芸課は被害防止策としてハウスの施錠や苗の管理台帳の作成を挙げ、「生産者への働きかけを継続していきたい」と話す。

 いちごさんは県が育成者権を持つ品種。栽培する場合、県が通常利用権を許諾しているJAから苗の譲渡を受ける必要がある。盗難被害は19年11月~20年5月に唐津市で2件、伊万里市で1件、杵島郡白石町で1件発生。盗まれた苗が悪用されたケースは確認されていない。(円田浩二)