鉄鋼大手3社の2021年9月中間連結決算が5日出そろった。製造業を中心とした強い鋼材需要を背景に、純損益がそろって黒字転換し、全社が22年3月期見通しを上方修正した。新型コロナウイルス禍による前年の「鉄冷え」からは脱却したが、回復力に違いもある。

 JFEホールディングスは5日、22年3月期の純利益見通しを8月時点の2400億円から2500億円に引き上げた。今月2日に5200億円の過去最高益を予想した日本製鉄と同様、鋼材の値上げで利幅が拡大する。JFEと日鉄は海外事業も堅調に推移すると見込んだ。

 神戸製鋼所も純利益予想を500億円と100億円上積みしたが、機械やエンジニアリングといった事業がけん引役。鉄鋼事業は原料炭などのコスト高を理由に利益予想は据え置いた。同社の鋼材販売は自動車向けの割合が高く、半導体不足による自動車メーカーの減産も響く。

 22年3月期の売上高は3社とも大幅に伸び、前期比22・5~38・7%増を見込んでいる。

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