街中を巡行する13番曳山「鯱」(手前)。奥は14番曳山「七宝丸」=唐津市の坊主町交差点付近(撮影・米倉義房)

 唐津神社の秋季例大祭・唐津くんちの御旅所神幸祭と曳山(ひきやま)巡行が3日、市中心部で行われた。新型コロナウイルス対策で規模を縮小して実施。2年ぶりに街中を14台の曳山(やま)が駆け巡り、エンヤー、ヨイサーの掛け声が響いた。

 14町の曳き子は例年の3分の1にあたる約1400人が参加。検温やマスク着用に加え、ワクチン接種やPCR検査を受けて臨んだ。2日の宵曳山と4日の翌日祭は行わないことを決め、市民や観光客には観覧自粛を呼び掛けたが、巡行路には見物の人だかりができた。

 午前9時すぎ、みこしの代わりに御神体を収めた「唐櫃(からひつ)」と1番曳山の赤獅子が唐津神社を出発。アルピノからは13台の曳山が街中を巡り、フェイスシールドを付けた囃子(はやし)方は勇壮な囃子でもり立てた。御旅所の西の浜で御神体を迎え、14台の曳山がグラウンド前で横一列に並んで粛々と神事を終えた。

 今年は会場となる旧大成小グラウンドと周辺の歩道、車道などは関係者以外立ち入り禁止で、飲酒や各家庭での飲食接待も禁止した。唐津曳山取締会の山内啓慈総取締(72)は「感染者が出ないよう規制をかけて準備を重ね、無事に1日を終えた」と安どの表情。「今回を弾みに来年は3日間できるよう精進したい」と話した。唐津神社の戸川忠俊宮司(46)は「昨年は西の浜での神事がかなわず、心残りがあった。さまざまな方の協力で開催できた」と感謝した。(横田千晶)

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