原口一博さんの事務所で、陣営から鳥栖市の開票トラブルについて説明を受ける支持者ら=1日午前0時11分、佐賀市鍋島町(撮影・米倉義房)

 大接戦になった佐賀1区は、知名度と実績を誇る立憲民主党前職の原口一博さん(62)が制し、自身初の3連勝を飾った。新型コロナウイルス下での経済の立て直しを掲げて「命と暮らしを守る」と訴え、133票差で逃げ切った。

 序盤から「横一線」の厳しい展開になった。支援候補が落選した直前の佐賀市長選の影響を口にし、衆院選で7年ぶりに自民候補を県農政協議会が加勢する不安要素もあった。党副代表として県外の選挙区に応援に行く余裕はなく、自身の戦いに集中した。

 報道や各種調査とは異なる手応えも感じていた。選挙カーで地域を回ると、姿を見せる住民が以前より多く「これまでの選挙戦で一番の反応」と陣営幹部。解散した社民党県連の地方議員が新たに加わり、草の根のネットワークも強化。自治労県本部も初めて推薦し、本腰を入れて支援した。

 コロナ下で企業や病院に立ち寄れないなど制約もあったが、フォロワーが26万人を超えるツイッターなどSNSの活用で浸透を図った。選挙カーの中から撮影した様子をライブ配信し、身近さをアピールした。演説では経済の立て直しを訴え、消費税減税と積極的な財政の必要性を強調した。(円田浩二)