放射線について説明する原子力安全研究協会の山口拓允主任研究員=神埼市の西九州大神埼キャンパス

 放射線の基礎知識を学ぶセミナーが26日、神埼市の西九州大神埼キャンパスで開かれた。原子力安全研究協会の山口拓允主任研究員(29)が放射線のメリットやデメリットについて説明した。

 環境省が7月に立ち上げた「ぐぐるプロジェクト」の一環。放射線の健康への影響を正しく理解し、差別や偏見のない社会を実現するのが狙い。県内での開催は初めてで社会福祉学科の1年生約40人が参加した。

 山口氏は、福島原発事故からの4カ月間で、外部被ばく線量が2ミリシーベルト未満の県民が9割を占めたとする環境省の資料を踏まえ、「100ミリシーベルト以下では明らかな健康への影響はない」と強調。誤解や偏見を持たないよう呼び掛けた。また、レントゲンなど医療現場での活用を例に挙げ、「使い方次第でいいものにも危険なものにもなる。正しく怖がって」と訴えた。

 受講した小山愛さん(18)は「今まで放射線にネガティブなイメージしかなかったが、ポジティブな面もあると分かった」と話した。(森田夏穂)

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