武雄市役所

 佐賀県武雄市がふるさと納税の返礼品を調達できず量を減らすなど変更したことについて、1万円を寄付したさいたま市の男性(43)が「債務不履行」として、予定していた品の金額に相当する8千円余りの支払いを武雄市に求める損害賠償請求訴訟を、28日までにさいたま簡易裁判所に起こした。

 訴状などによると、男性は昨年12月、2020年産の米「さがびより」15キロが返礼品となっているふるさと納税に1万円を寄付した。武雄市は今年9月、(1)返礼品を21年産さがびより9キロなどの代替品に変更(2)寄付金返還-のいずれかに応じるよう求めてきた。男性は約束通りの返礼品を求めたが拒否されたため、さがびより15キロに相当する8150円の支払いを求めている。

 男性は「返礼品は契約であり、一方的に量を減らすことなどあり得ない」と話す。武雄市は「訴状が届いておらず内容が分からないのでコメントできない」としている。

 同市のふるさと納税では米だけでなく佐賀牛なども調達できず、今も返礼品2万6848件が発送できていない。「返礼品は寄付額の3割以下」という国の規定内の金額で約束した品が調達ができないためで、寄付者に返礼品の減量や変更、寄付金返還に応じるよう求めている。市議会は百条委員会を設け、業者への業務委託の経緯などについて調べている。(澤登滋、小野靖久)

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