棚田保全に関する連携協定を結んだ脇山伸太郎町長(右)と真田純子代表理事=玄海町役場

 玄海町は、農地の石積み技術の継承に取り組む一般社団法人「石積み学校」(東京)と棚田保全に関する連携協定を結んだ。観光名所「浜野浦の棚田」など町内の棚田の保全や担い手の育成を図る。

 石積みは棚田の景観を保ち、環境の保護や生物のすみかの確保にもつながる。町内に石積みをできる人は少なく、崩れた場合のコンクリートを使った修復は景観を損なう要因の一つになっている。協定を通じて修復を進め、講習会なども実施して技術の普及につなげる。8月の大雨で浜野浦の棚田の石積みの一部が崩れたため、町職員を交えて修復を行うことも計画する。

 このほど開かれた調印式で、脇山伸太郎町長は「棚田の魅力や歴史を継承したい。常に修復を行うことで長期的な棚田の保全にもつながる」と期待を寄せた。石積み学校の真田純子代表理事は「自治体と協定を結ぶのは初めてで非常にうれしい。技術を伝え、われわれがいなくても修復できる状態になることが理想」と話した。(中村健人)

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