陶芸や絵画など多彩な作品が並ぶ会場=佐賀市の佐賀県立博物館

立体作品や陶芸、絵画など幅広い分野の作品が並ぶ会場=佐賀市の佐賀県立博物館

自作を示しながら解説する人間国宝の染色家鈴田滋人さん

 将来性豊かな若い芸術家を発掘してきた「佐賀銀行文化財団新人賞」の30周年記念展が26日、佐賀市の佐賀県立博物館で開幕した。人間国宝の染色家鈴田滋人さんや、陶芸家の十四代今泉今右衛門さんら歴代の受賞者も訪れ、「不安の中で制作していた若い時期に支えてもらった」などと受賞当時の思い出を語った。31日まで、入場無料。

 新人賞は1991年度に創設した。佐賀県出身者や佐賀に拠点を置いて活動する芸術家の中から、美術・音楽・演劇など幅広いジャンルに贈られてきた。これまでに細密なペン画の画家池田学さんや、東京五輪の聖火トーチを手掛けたデザイナー吉岡徳仁さん、大ヒットマンガ「キングダム」の原泰久さんら72人が選ばれている。

 作品展は、受賞者42人の作品115点を集めた。絵画や陶芸、立体作品のほか、デザインや著書が並ぶ。初日は、自身も受賞者の佐賀大芸術地域デザイン学部准教授の画家小木曽誠さんが作品解説を担当し、歴代受賞者も次々にマイクを握って自作を語った。

 開会式では、同財団の坂井秀明理事長が「作品展開催にあたって受賞者、そしてご遺族にご協力いただいた。これだけの立派な作品展ができて感無量だ」とあいさつした。(古賀史生)

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