中川原章氏

「いかに楽しみながら作るかを考えている」と話す井上祐希さん=西松浦郡有田町の井上萬二窯

藤田倭さん

内藤実穂さん

大谷桃子さん

 佐賀新聞社が11月3日の「文化の日」にちなみ、優れた業績で県勢の発展と郷土文化の向上に大きく貢献した人に贈る佐賀新聞文化賞、文化奨励賞、特別賞の2021年度の受賞者が決まった。文化賞(社会・産業部門)は、佐賀県医療センター好生館理事長などを歴任し、地域医療の向上に尽力した佐賀国際重粒子線がん治療財団理事長の中川原章さん(74)=鳥栖市=が受賞した。

 文化奨励賞(芸術部門)は有田焼の伝統技術や技法を受け継ぎ、積極的な異業種との交流で磁器の可能性を広げている井上祐希さん(32)=西松浦郡有田町=に贈られる。

 特別賞は、ともに東京五輪ソフトボール競技で金メダル獲得に大きく貢献した藤田倭(やまと)さん(30)と内藤実穂(みのり)さん(27)=佐賀女子高出身=と、県内を拠点に車いすテニスに打ち込み、東京パラリンピック女子ダブルスで銅メダルに輝いた大谷桃子さん(26)=西九州大卒=が受賞した。

 佐賀新聞文化賞は、地域の発展や文化の振興に貢献した個人・団体を顕彰するため1956年に創設し、66回目。学術や教育、産業、社会、芸術、体育の分野で功績があった個人や団体に贈り、文化奨励賞は75年に始まった。

 贈呈式は11月2日午前11時から、佐賀市のホテルニューオータニ佐賀で開く。(石黒孝)

中川原 章さん 1947年鳥栖市生まれ。九州大医学部卒。2度の米国留学で小児がんの研究に取り組む。千葉県がんセンター長などを経て2014年から18年まで佐賀県医療センター好生館理事長。15年から佐賀国際重粒子線がん治療財団理事長を務めている。

井上 祐希さん 1988年西松浦郡有田町生まれ。玉川大芸術学部卒。2012年に井上萬二窯に入り、人間国宝の祖父萬二氏らに師事。1年ほど前から窯の代表に。佐賀美術協会展美術協会賞など受賞歴多数。ファッション業界など他業種とのコラボレーション作品も手掛ける。

藤田 倭さん、内藤実穂さん 藤田倭さんは1990年佐世保市生まれ、内藤実穂さんは94年大阪府和泉市生まれ。ともに佐賀女子高ソフトボール部出身で、日本リーグ女子のビックカメラ高崎(群馬)に所属。東京五輪では日本代表の主力として活躍し、金メダル獲得に貢献した。

大谷 桃子さん 1995年生まれ。栃木県出身。西九州大入学後に車いすテニスを本格的に始め、卒業後も佐賀市を拠点に競技を続けている。東京パラリンピックでは第一人者の上地結衣さんとペアを組み、女子ダブルスで日本勢初となる銅メダルに輝いた。かんぽ生命所属。

このエントリーをはてなブックマークに追加