児童を助けて殉職した教師の碑を見上げる川副校区自治会員ら=佐賀市諸富町

 戦時中、渡し船の転覆事故で児童を助けて殉職した教師・副田美代次氏の命日にちなんでこのほど、佐賀市の川副自治会員ら約10人が同市諸富町にある顕彰碑を訪れ、多くの命を救って力尽きた教師をしのんだ。

 1943(昭和18)年10月9日、佐賀市諸富町の筑後川で渡し船が転覆。旧赤松国民学校(現赤松小)6年の児童6人と教師の副田氏(当時33)が亡くなった。一行は、修学旅行で柳川市に出掛けた帰りだった。水泳が得意だった副田先生は、溺れた児童を次々に引き上げ14、15人を助けたが、最後は濁流に巻き込まれたという。

 歴史探訪ウォーキングで一帯の史跡を巡っていた自治会員らは顕彰碑に来ると黙とうし、果敢な行動をとった副田さんを顕彰した。中川副まちづくり協議会歴史伝統部会の江頭俊雄さん(70)は「まさしく教師の鑑。この勇姿をいつまでも語り継いでいきたい」と話した。(松岡蒼大)

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