「旅猫リポート」

自分を覚えていてくれる幸せ

 人の言葉を理解(りかい)できるオス猫(ねこ)のナナ。元は野良猫(のらねこ)でしたが、交通事故(じこ)で自分を助けてくれたサトルの飼(か)い猫になります。しかし、どうしようもない事情(じじょう)により、飼(か)い主(ぬし)のサトルはナナを手放さざるを得なくなります。新しい飼い主を探(さが)すため、2人は銀色のワゴンに乗って旅に出ます。
 ちょっと小生意気な猫のナナ目線でストーリーが描(えが)かれていて、猫たちはこんな風に見ているのかと感じさせられます。
 飼い主のサトルはいくつもの大変なことを経験(けいけん)しますが、常(つね)に前向きで大らかで優(やさ)しい姿(すがた)が印象的です。
 旅では、サトルの友人達(たち)に会いに行きます。
 遠く離(はな)れていても、自分のことを覚えていてくれる相手がいることがとても幸せなことだと気付かせてくれます。
 果たして、ナナの新しい飼い主は見つかるのでしょうか。猫派(ねこは)の人はもちろん、犬派(いぬは)の人にもおすすめの心温まる物語です。
(司書ネットワーク課 金子涼子)

 【ほかにもこんな本をおすすめ!】
▽ぼくとニケ
 片川 優子/著(講談社)
▽ロス、きみを送る旅
 キース・グレイ/作 野沢 佳織/訳(徳間書店)
▽アリババの猫がきいている
 新藤 悦子/作 佐竹 美保/絵(ポプラ社)


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