公明党は19日の衆院選公示までに、佐賀1区の自民党公認候補の岩田和親氏(48)を推薦しなかった。2区の自民公認の古川康候補(63)は16日に推薦していた。公明党県本部によると「環境が整えば公示後でも随時推薦される」としている。

 公明は小選挙区で自民候補を推薦し、代わりに自民から比例票を得る選挙協力を続けてきた。公明党県本部の中本正一代表は1、2区で対応に違いがあったことについて「党本部で選挙区ごとに自民候補との協力状況を検討していて、古川氏は求める水準を満たしていたが、岩田氏は現段階で達していないと判断された」と述べた。

 岩田陣営の関係者によると、19日の出陣式では中本代表がマイクを握る予定だったが、来賓としての紹介にとどめられた。岩田陣営は法定ビラ数万枚に「公明党推薦」と2カ所記載していた。陣営関係者は「公示に推薦が間に合わないと分かり、徹夜でシールで隠す作業に追われている」と困惑した。

 自民党県連の留守茂幸会長は11日に公明党県本部を訪れ、岩田、古川両氏の推薦を申請していた。留守氏は「公示に推薦が間に合わなかったのは残念。理由は分からないが、中本代表には再度お願いした。連立政権を組む中で選挙協力していこうという互いの考え方にすれ違いはない」と話した。(栗林賢)

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