40代以上の人は覚えているだろう。衆院選は以前、「中選挙区制」だったことを。佐賀は全県区で定数5。それが、1993年に誕生した細川連立政権の政治改革で、「小選挙区比例代表並立制」が導入された◆その1回目の衆院選が96年秋。25年前のきょう10月20日が投開票日で、県内は6人の衆院議員が誕生した。中選挙区時代より1人増。比例代表の当選はまだしも、選挙区で敗れた候補の復活当選に違和感を覚えた◆あれから四半世紀。県内の小選挙区は前々回の14年衆院選から、3から2に減った。それでも県選出の代議士は14年以降、中選挙区時代と変わらず5人を維持している。それも大切な1票の積み重ねがあってこそ◆衆院選がきのう公示され、県内は佐賀1、2区に2党から4人が立候補した。佐賀1~3区に5党の13人が出馬した96年から四半世紀を経て、二大政党に集約されたように映る。とはいえ、多様な思想信条を二つに色分けできるものではない◆人生は「選択」の連続。迷いは大きくなるが、選択肢は多い方が楽しい。個人的には中選挙区がいいと思うものの、どんな制度にも長所と短所はある。根付いてきた小選挙区制をより良くすることが肝要だろうか。制度は変わっても選挙期間は変わらない。選挙区と比例代表の2票。迷いを楽しむような12日間にしたい。(義)

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