感謝状を受け取った久保田淳さん=佐賀市の佐賀南署

白仁田浩司署長(左)から感謝状を受け取る久保田淳さん=佐賀市の佐賀南署

 佐賀市内のコンビニエンスストアで10月2日夕方に発生した強盗未遂事件で、容疑者から従業員を守るため立ちふさがるなどして逮捕に貢献した佐賀市立小学校教諭の久保田淳さん(49)に19日、佐賀南署から感謝状が贈られた。久保田さんは「大したことをしたわけではないので、びっくりしている」と語った。

 久保田さんは土曜日だった2日、市内の自宅から予約していた理容室へ向かい、「お金を下ろそう」と午後4時50分ごろ、東佐賀町のコンビニに立ち寄った。現金を引き出してコーヒーを買おうとした際、レジの方から大声が聞こえてきた。

「様子がおかしい」

 確認すると、30代の男が女性店員に「金を出せ」と脅していた。

 男は缶ビールを手にし、凶器は見当たらなかった。久保田さんが「どうしたの」と声を掛けると、レジカウンターから出てきて「おなかが減った」「朝から何も食べていない」と答えた。男から足を蹴られた久保田さんは「怖くて、足が震えた」。それでも、店員を守ろうと必死に前に立ちふさがった。

 同4時55分ごろに警察官が駆け付けて逮捕につながり、被害を最小限に食い止めた。「理容室にようやく行ける」と思った直後、事情聴取を受けることになり、結局1週間後に予約をし直したという。「女性店員2人しかいなかった。けががなかったのが一番」と笑顔を見せた。

 佐賀南署で開かれた贈呈式に、久保田さんは散髪してさっぱりした様子で出席した。白仁田浩司署長は「素早い、勇敢な行動で事件を解決できた」と感謝した。(小部亮介)

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