5000票台でトップ当選を果たし、集まった支援者から万歳で祝福される富永明美さん(中央)=18日午前1時7分、佐賀市兵庫北の事務所(撮影・山田宏一郎)

初当選を果たし、支援者と抱き合って喜ぶ諸冨八千代さん=18日午前1時3分、佐賀市中の小路の事務所

佐賀市議に返り咲き、ピースサインをする江原新子さん=18日午前0時50分、佐賀市鍋島町の事務所

 ○…9人の女性候補が挑んだ佐賀市議選。トップ当選をはじめ、これまでの4人を上回る過去最多の6人が議席をつかみ取った。

 無所属で現職の富永明美さん(47)=兵庫北=は唯一、5千票の大台に乗せてトップ当選した。2位に1500票以上の差を付け、「こんなに票をいただけるとは思っていなかった」と驚きの表情を見せた。

 地元・兵庫を中心に市内を満遍なく回り、スーパーでの街頭演説や個人演説会などで主婦層や子育て世代への浸透を図った。2位だった前回より約1700票上積みし、「票の重みを感じている。引き続き子育て支援に取り組み、地域に貢献していく」と語った。

 ○…3人の子を持つ新人の諸冨八千代さん(42)=中の小路=は「子育て現役世代の声に寄り添う」と訴えて支持を広げた。

 全く縁のなかった政治の世界。周囲からの「無謀だ」との声にもくじけず、巷(ちまた)に広がる女性活躍、男女平等の言葉とほど遠い現実に「この未来を娘たちに渡していいのか。女性でも、お母さんでもできるんだよと見せたい」と心を決めた。子育て中の経験から教育と福祉を公約の柱に掲げた。ママ友たちが応援に駆け付け、当選の知らせに抱き合って喜びを分かち合った。

 ○…返り咲きとなった元職の江原新子さん(59)=八戸溝=は、この4年間を地域活動にささげてきた。地元の開成校区は有権者数が約7300人の大票田にもかかわらず、議員の“空白区”。総決起大会には、上峰町の武広勇平町長も駆け付けて「街の意見を代表する人が必要」と訴えた。

 開票速報で当選圏内が確定すると、集まった支持者から大きな拍手が上がり、万歳三唱。「地域の一住民としての活動が自分のモチベーションとなり、ご縁もいただいた。感謝しかない」と笑顔を見せた。(松岡蒼大、古賀史生)

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