落選の見通しを受け、支持者に頭を下げる馬場範雪さん=17日午後8時38分、佐賀市鍋島町の事務所(撮影・鶴澤弘樹)

 元佐賀市副市長の経験や農林水産省官僚のキャリアをアピールしてきた馬場範雪さん(60)は、組織型選挙の壁に阻まれた。午後8時半、鍋島町の事務所で約30人の支持者を前に「私の不徳の致すところ。申し訳ありません」と頭を下げた。

 組織的な後ろ盾はなく、「とことん市民派」を名乗った。副市長時代などに関わりを持つ市民や農業者が草の根の運動を展開。母校の鹿島高校の同窓生らも加勢した。告示前の公開討論会では「高齢者や障害者にも住みよいまちづくり」などと訴え、街頭では「治水のプロ」「即戦力」「しがらみのない市長を」と主張したが、大きな波を起こすことはできなかった。

 馬場さんは支持者に感謝を伝え「組織と市民の戦いで、組織の力を実感した。坂井さんには佐賀市をより良い方向に持っていってほしい」。悔しさをにじませつつ「市民の力でここまでできた。この絆を大切に何らかの形で佐賀市に貢献していきたい」と述べた。(宮﨑勝)

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