久光-日立 第3セット、久光の中川美柚がスパイクを決め、21-22と追い上げる=佐賀市のSAGAサンライズパーク総合体育館(撮影・山口源貴)

 成長著しい大砲の爆発力が、相手に傾きかけた流れを引き戻した。セットカウント1-1の第3セット終盤。20-22の場面で、久光スプリングスのアウトサイドヒッター中川美柚が183センチの高さを生かしてレフトから鮮やかに決め、1点差に詰め寄った。続くボールも託された中川は連続得点で期待に応えた。

 たまらずタイムアウトを取り、立て直しを図った日立Astemo。久光は中川を中心に分厚い攻めを見せて24-22とリードを広げると、最後は中川がライト側からたたき込んだ。第4セットも攻撃の軸として躍動。52・0%の高いアタック決定率でチームの今季初白星に貢献した中川は「途中出場なので、チームにいい流れを持っていきたかった。決定力に重点を置いてやってきたので、成果が数字に表れてよかった」と喜んだ。

 中川の状態の良さを見込んでの途中起用が当たった酒井新悟監督は「昨日はワンポイントブロッカーでの起用。きょうは点取り屋のオポジット白澤明香里へのマークがきつかったので、中川に代えた。自分でスパイクアプローチを工夫し、相手ブロックを利用した強打も見られた。まだまだ伸びしろのある選手。いい仕事をしてくれた」とたたえた。

 佐賀での開幕2連戦はベンチ入りメンバーを全員起用。中川をはじめ、今後のチームの中心を担う期待の星も輝きを見せた。「全員の力でリーグを戦っていくという意思統一を図り、誰がどの場面で出てもいいように準備ができている」と酒井監督。総力を結集し、3季ぶりの王座奪還へ突き進む。(古川公弥)

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