佐賀市長選で初当選を確実にし、笑顔が弾ける坂井英隆氏(中央)。左は妻の亜実さん=17日午後9時17分、佐賀市八幡小路の事務所(撮影・米倉義房)

 任期満了に伴う佐賀市長選・市議選は17日投票、即日開票され、市長選は元国土交通省官僚の坂井英隆氏(41)=川原町=が4万2908票を獲得し、前市地域振興部長の古賀臣介氏(58)=諸富町=ら新人5人を破り、初当選した。県庁所在地の市長としては、内藤佐和子徳島市長(37)に次ぐ若さとなる。投票率は56・03%で、選挙戦になった2013年を3・20ポイント下回り、新市になって4回目の選挙で最低だった。

 混戦を制した坂井氏は「支持者の皆さんに支援の輪を広げてもらったおかげ。市政に新しい風を吹かせたい」と抱負を述べた。

 坂井氏は5月に「弁護士、官僚として学んだことをふるさとで生かしたい」と立候補を表明した。水害対策や地域交通の立て直し、新型コロナウイルスの影響で疲弊した地域経済の活性化策などを訴えてきた。

 約200団体から推薦を受け、経済人や県農政協議会会長、自民党県議、市議有志の支援を受けて前哨戦から支持を広げてきた。自民市議の半数が古賀氏を推す「保守分裂選挙」になったが、変化と若さをアピールして振り切った。

 古賀氏は市政の継承と発展、市民目線のまちづくりをアピールし、立憲民主党や連合佐賀の支援も受けたが、出馬表明が7月下旬と出遅れたことが響いた。

 弁護士の堤雄史氏(36)=神野東=は国内外に法律事務所を設立した経験を生かした政策を訴え、元副市長の馬場範雪氏(60)=神野東=は流域治水や市民主役のまちづくりを訴えたが、伸び悩んだ。自衛隊オスプレイの佐賀空港配備計画反対を主張した西九州大教授の田中豊治氏(73)=兵庫南=は及ばず、医師の細川博司氏(61)=福岡県久留米市=は新型コロナワクチン接種の即時中止を訴えたが、支持は広がらなかった。

 44人が争った市議選(定数36)は18日未明にかけ、議席が確定した。投票率は市長選と同じ56・03%で、前回17年を4・26ポイント上回った。

 当日有権者数は19万140人(男性8万8205人、女性10万1935人)。(大田浩司)

このエントリーをはてなブックマークに追加