久光-日立 第4セット、スパイクを放つ久光の井上愛里沙(右から2人目)=佐賀市のSAGAサンライズパーク総合体育館(撮影・米倉義房)

 怒濤(どとう)の追撃も、あと一歩及ばなかった。2セットを先取されながら見事な粘り腰でフルセットの激戦に持ち込んだ久光スプリングス。16-15と先にマッチポイントをつかみながら、最後の一本を決められず惜敗。酒井新悟監督は「動きが硬く、勝負どころでの1点が取り切れなかった」と悔やんだ。

 開幕戦独特の雰囲気にのまれてしまったのか。第1セットはミスもあり序盤に5連続失点を喫するなど、主導権を握られた。第2セットは一時5点リードを奪ったが勢いが続かない。20点台以降の攻防では、日立Astemoのアウトサイドヒッター、オクム大場冬美ハウィのライトからの強打を止めることができずに逆転で失った。

 チームのサーブレシーブ成功率は、日立Astemoの57・7%に対し、50・5%。主将のリベロ戸江真奈は「今季はサーブレシーブから攻撃に至るまでのプレーの精度向上にこだわってきたけれど、質が悪かった」と波に乗り切れなかった原因を分析した。

 東京五輪代表のアウトサイドヒッター石井優希やオポジット長岡望悠は、コンディションが上がらず欠場。それでも、ミドルブロッカーのフォルケ・アキンラデウォがアタック決定率66・7%と気を吐き、開幕前「託されたボールを決め切ることを意識していく」と成長を誓ったアウトサイドヒッター井上愛里沙は、バックアタックも交えて得点。尻上がりに調子を上げた。第3セット以降に見えた“光”を信じ、17日は地元ファンに白星を届けたい。(古川公弥)

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