唐津神社参道に並ぶ14台の曳山。曳山展示場解体に伴う引っ越しのため、1番曳山「赤獅子」を先頭に街中を移動した=2021年9月19日午前、唐津市

 唐津曳山取締会と唐津神社は15日、唐津市文化体育館で関係者の全体会議を開き、今年の唐津くんちについて11月3日に2年ぶりとなる曳山の巡行を行うと発表した。新型コロナウイルス対策で規模を縮小し、市民や観光客には沿道での観覧自粛を呼び掛ける。

 昨年は新型コロナの影響で2~4日の曳山巡行の全てを中止し、3日に唐津神社で神事のみを行った。

 唐津神社の戸川忠俊宮司(46)は「全国各地の祭礼も参考に規模を大幅に縮小し、神幸を執り行う方針を決めた」と話した。取締会の山内啓慈総取締(72)は「神輿が出るなら、それを守るのが曳山の役目」と巡行実施の理由を語った。唐津東松浦医師会や唐津保健所など専門家の指導も踏まえた決定という。緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が適用された場合や、感染状況によっては巡行が中止となる可能性もある。

 2日の宵曳山と4日の翌日祭は行わず、3日の神事「御旅所祭」でも御神体や14台の曳山が西の浜にそろうが、祭りのハイライトとなる曳き込みは行わない。会場となる旧大成小グラウンドと周辺の歩道や車道、現在曳山が展示されているふるさと会館アルピノの駐車場などは関係者以外立ち入り禁止となる。曳き子に対してはワクチンの接種証明やPCR検査での陰性結果提出を求める。巡行中はマスクを着用し、飲酒や各家庭での飲食接待も禁止する。

 戸川宮司は「開催に対し市民から厳しい意見や苦言の半面、期待の声もあった」とした上で、「普段通りに開催することは不可能だが、祭りの目標を達成すべく、新たな生活様式に即した形を整えていく」と述べた。(中村健人)

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