世の中、「ランキング」ばやりである。歌や映画、タレントの人気度、食べ物の売れ筋など、何でも順位付けで示される。分かりやすくて興味をひくが、気にしすぎると振り回される◆民間シンクタンク「ブランド総合研究所」の都道府県別魅力度ランキングが話題になっている。上位の常連は北海道、京都、沖縄などだが、注目されるのは北関東の下位争い。テレビ番組でも取り上げられ、県民のライバル心が面白おかしく流される◆自虐的な笑いに変える反応も多いが、知事の立場になると心中穏やかではないのだろう。昨年は栃木県知事が研究所に調査方法の改善を申し入れ、今年は群馬県知事が「法的措置も検討したい」と不満をあらわにした。気持ちは分からなくもないが、あくまで指標の一つである◆衆院が解散され、事実上の選挙戦に入った。期間中は新聞やテレビの世論調査が実施され、有権者が重視する政策の優先順位や各政党・候補者の情勢などが報道される。一人一人が判断するための参考であり、その結果に合わせる必要はない◆ほかの人たちはどう考えているのか。動向をみた上で、さて自分はどうするか。周りにはいろんな調査やランキングがあふれているが、冷静に読み解いて活用する力が大切になる。流れに乗るにしろ、逆らうにしろ、熟慮の1票を投じたい。(知)

下記のボタンを押すと、AIが読み上げる有明抄を聞くことができます。

このエントリーをはてなブックマークに追加