自民党の甘利幹事長に今村氏と岩田氏の比例優遇を要望し、幹事長室から出てきた留守県連会長(右)ら=7日、東京・永田町の自民党本部

 次期衆院選の比例九州ブロックで、自民党比例名簿への関心が高まっている。「比例73歳定年制」や、連続して比例で復活当選している議員の重複立候補を認めない党の内規に、佐賀県関係議員の今村雅弘氏(74)=8期=、岩田和親氏(48)=3期=が該当するためだ。今村氏は2014年、区割りの改定に伴う選挙区減で、「2回の上位優遇」を条件に比例転出を決断した経緯がある。自民党県連は「定年制以前の約束」として、党本部に優遇を求めている。

 「おれは年齢で切るのは嫌いなんだよな」。7月8日、自民党本部の幹事長応接室。今村、岩田両氏の比例優遇を求めて上京した留守茂幸県連会長らと面会した二階俊博幹事長(当時)は、定年制についてこう所感を述べた。小選挙区と比例の重複立候補に関しては「復活のことを考えずに、とにかく小選挙区で勝てるよう全力を尽くせ」とハッパをかけたという。

 その日の夜。都内で開かれた今村氏の政治資金パーティーに顔を出した二階氏は「党でも政府でも大いに活躍できると確信している。みんなで押し上げていこう」と持ち上げ、同席した県連幹部を安心させた。

 県連や今村氏は、衆院選で上位優遇を求めることには「十分に理がある」と考えている。佐賀県は2014年、「1票の格差」是正に伴う「0増5減」の区割り改定で、小選挙区が3から2に減った。候補者調整のため今村氏は旧2区から比例に転出した。県連によるとこの際、党本部と「比例で2回の上位優遇」を約束した。

 しかし、14年衆院選では下位31位に冷遇された。17年衆院選では上位3位で優遇されたものの、県連側は「上位優遇の約束は1度しか果たされていない」と主張する。

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