味の素冷凍食品の「ザ★から揚げ」

 ニチレイフーズの「若鶏たれづけ唐揚げ」

 唐揚げやグリルチキンなど冷凍鶏肉加工品の販売休止が今月、相次ぐ見通しだ。新型コロナウイルス流行で原産地のタイ工場の生産が滞り、正常化のめどは11月以降になるとみられる。コロナ下の外出控えで冷凍食品が人気となる中、消費者の選択肢が狭まりそうだ。

 農林水産省によると、国内で流通する鶏肉の多くは国産やブラジル産が占める。ただ焼き鳥やチキンナゲットなどの加工品はタイからの輸入が拡大傾向となっている。

 味の素冷凍食品はタイの自社工場で生産する「ザ★から揚げ」やグリルチキンなど6品目について流通在庫がなくなり次第、欠品になると明らかにした。7、8月に現地でコロナ感染者が増え、生産量が落ち込んだ。9月から稼働状況は少しずつ改善しており、11月から徐々に販売を再開したいと説明する。

 ニチレイフーズは「若鶏たれづけ唐揚げ」の販売を近く休止する。感染拡大防止のため、タイ工場での生産を一時停止したと8月に発表。タイで働く外国人労働者は防疫対策で移動しづらく、労働力確保が難しい問題もあるという。

 日本水産は秋の新商品のうち、鶏つくねなど一部の発売を延期した。主力商品の竜田揚げなどで品切れを起こさないよう「余裕はないが、何とかやりくりしている」と担当者は語る。

 コンビニのレジ横にある揚げ物売り場の一角も品薄だ。セブン―イレブン・ジャパンはタイが原産国の「からあげ棒」の販売地域を関東などに絞り「一部商品で販売できていないエリアが生じている」(広報)。一方ローソンは「からあげクン」シリーズで国産鶏肉を長年使っており「供給面での問題はない」という。

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