「バルーンの 屋根に来たりし 佐賀の空」 見上げてごらん~♪佐賀の空を~♪ 芸術や文化、スポーツなど、一年で最も楽しみやすい季節となりました。

 先日、佐賀県立美術館にて開催中の特別展「白馬、翔びたつ」を鑑賞してきました。以前から岡田三郎助の「矢調べ」が好きで機会があるたび観ていたのですが、黒田清輝らとの交流、東洋と西洋の美の調和など、大変感銘を受けました。

 また9月25日にリニューアルオープンした「佐野常民と三重津海軍所跡の歴史館」にも家族で行ってきました。隣接する佐賀県内唯一の世界遺産、三重津海軍所跡のドライドックの一部を再現した原寸大模型は、大型スクリーンの映像とともに迫力満点で幕末佐賀藩の先進性を、臨場感を持って感じることができました。息子はVR体験も楽しみ、ボランティアのガイドさんのお話もとても分かりやすかったです。

 私は入院患者さんや介護施設に入所の利用者さんらに少しでも季節感を味わってもらおうと、医療スタッフとともにピアノやギター、パーカッションなど用いて定期的にミニコンサートを開催させていただいています。現在は「赤とんぼ」など秋の曲を練習中です。

 本紙でバイオリニストの葉加瀬太郎さんが「音楽は人の記憶とつながっている。音楽がなくても死なないけど、心が潤わないとおなかが減るよりもっと大変なことが起きる」と語っておられ、その通りだなあと共感しました。ご高齢の方々も、昔なつかしの曲を弾くと当時を思い出されるように笑顔になられます。

 ぜひマスクや手洗いなど感染対策は行いながら、ご家族や身近な方々とご一緒に、認知症予防や生活不活発病予防をかねて、県内の芸術や文化にふれる小旅行に足を運んでみられてはいかかでしょうか。

 (JCHO佐賀中部病院 脳神経内科・リハビリテーション科 部長 南里悠介)