寄贈品から名品100件を選び出した企画展=有田町の佐賀県立九州陶磁文化館

中島宏氏が寄贈した県重文「鉄絵緑彩松樹文大皿」を解説する德永副館長=有田町の県立九州陶磁文化館

 佐賀県立九州陶磁文化館(有田町)に寄贈された名品を厳選した企画展「寄贈名品100選~肥前からアジアの陶磁器まで」が8日、開幕した。国重文1件、県重文4件を含む100件133点を集め、肥前陶磁器の歴史をたどりつつ、アジアの陶磁器文化まで広く展望する。12月12日まで。

 同館は1980年11月1日にオープンし、昨年に開館40周年を迎えた。収蔵品3万点のうち、寄贈品が9割を占める。企画展では特徴的な100件を選び出した。

 国重文「染付山水文輪花大皿」(1640~50年代)は、高台が広く、初期伊万里から脱却していく技術革新の特徴が見て取れる。「古武雄」に分類される県重文「鉄絵緑彩松樹文大皿」(1620~40年代)は、独自の青磁を生み出した人間国宝の陶芸家故中島宏氏が寄贈した。

 同館副館長の德永貞紹さんは「普段は展示する機会が少ない名品を選び出した。アジア地域にまで広がる多様さを、この機会に見てほしい」と話している。

 毎週土曜の午後2時からギャラリートークを開くほか、11月2日はオリジナルポストカードを贈る。入館無料。月曜休館。(古賀史生)

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