辰砂釉のかぶら型花器(左)とマンガン結晶釉の舟型花器

窯主の山田義男さん

 光峰窯は武雄市山内町にある花器専門の窯です。窯主は山田義男さん(53)。有田工業高を卒業後、実家の花泉窯で修行して1998年に独立、窯を構えました。

 花器の制作はろくろで成形した後、釉薬を施し、焼成するまでの技法や工程は食器と同じ。華道の流派で花を生けるスタイルが違うため、使われる花器の形状は、かぶら型、筒型、舟型、水盤などさまざまで、造形に一番気を遣うそうです。花器の色は「花が映える」と白や黒、光を反射しにくいマット釉を施したものが好まれるそうです。

 「花器は花を美しく見せるための器。大きいものが多く、ろくろ成形の時にまず全体のバランスを考えて成形します。焼成すると変形することもあり、気が抜けません」と語ります。近年、華道を日本の芸術文化として学ぶ外国の人が増え、鮮やかな色や幾何学的な形状の花器を要望されることがあり、流派や個人の要望に応じて制作しています。

 最近は居住空間の変化に伴い、花を生ける場所が床の間から玄関や居間などの棚の上に変わってきており、若い世代を中心に小ぶりのものが人気だそうです。令和になり、世代や国を越え、花を美しく飾って、めでてもらいたいと妻の陽子さんと二人三脚で作陶しています。

 問い合わせは、電話0954(20)7065。

 (地域リポーター・二宮幸枝=江北町)

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